固定IPとは?メリット・デメリット、料金・必要なケースを解説

固定IPとは?
メリット・デメリット、料金・必要なケースを解説

固定IPアドレスとは、インターネットへ接続するときに 毎回同じIPアドレスを利用できる仕組みです。

一般的なインターネット接続では、接続するたびにIPアドレスが変わる 「動的IP」が使われることが多いですが、 サーバー公開、VPN、監視カメラ、リモートアクセス、 IPアドレスによるアクセス制限などでは固定IPが必要になることがあります。

この記事では、固定IPとは何か、動的IPとの違い、 メリット・デメリット、必要になるケース、 v6プラスで固定IPを利用する方法までわかりやすく解説します。

固定IPとは?

固定IPとは、インターネットへ接続したときに 常に同じグローバルIPアドレスが割り当てられるサービスです。

IPアドレスは、インターネット上で通信相手を識別するための番号で、 「インターネット上の住所」のような役割を持っています。

通常のインターネット接続では、接続するたびにIPアドレスが変わる 「動的IP」が使われることが多く、 一方で固定IPでは再接続しても同じIPアドレスを継続して利用できます。

固定IPのポイント

  • インターネット接続時のIPアドレスが変わらない
  • 外部から特定のネットワークへ接続しやすい
  • IPアドレスによるアクセス制限に利用できる
  • サーバー・VPN・遠隔監視などに向いている

固定IPと動的IPの違い

比較項目固定IP動的IP
IPアドレス原則変わらない変更される場合がある
一般的な用途サーバー・VPN・遠隔監視Web閲覧・動画・SNS
外部からの接続しやすい構成によって難しい
IPアドレス制限利用しやすい利用しにくい
料金追加料金がかかる場合が多い通常料金に含まれることが多い

普通にWebサイトを見たり、動画を視聴したりするだけなら、 基本的には動的IPで問題ありません。

一方、特定の場所や機器へ外部から継続してアクセスしたい場合は、 固定IPの方が適しています。

固定IPのメリット

1. 外部からサーバーや機器へアクセスしやすい

IPアドレスが変わらないため、 自宅やオフィスに設置したサーバー、NAS、防犯カメラなどへ 外部からアクセスしやすくなります。

2. VPNを構築しやすい

拠点間VPNやリモートアクセスVPNでは、 接続先のIPアドレスが変わらないことで ネットワーク構成を管理しやすくなります。

3. IPアドレスによるアクセス制限ができる

SaaSやクラウドサービス、管理画面などで、 「特定のIPアドレスからだけアクセスを許可する」 といった制御を行う場合に便利です。

4. サーバーを公開しやすい

Webサーバー、FTPサーバー、ゲームサーバーなどを公開する場合、 外部から同じIPアドレスへアクセスできる固定IPが適しています。

5. 遠隔監視・リモートアクセスに向いている

防犯カメラやネットワーク機器、社内PCなどへ 外部から接続する用途でも固定IPが利用されています。

固定IPのデメリット・注意点

1. 月額料金や初期費用がかかる場合がある

固定IPは通常のインターネット接続とは別に オプション料金や専用プランが設定されていることが多く、 動的IPより費用が高くなる場合があります。

2. セキュリティ対策が重要

IPアドレスが変わらないため、 外部から継続的に同じIPアドレスへアクセスできる状態になります。

サーバーや機器を公開する場合は、 ファイアウォール、アクセス制御、OSや機器の更新など 適切なセキュリティ対策が必要です。

3. ルーター設定が必要になる場合がある

サーバー公開やVPNでは、 固定IPを契約するだけでなく、 ルーターやファイアウォール側の設定が必要になる場合があります。

固定IPが必要になる主なケース

次のような用途では固定IPが必要、または便利になることがあります。

サーバー公開 Web・FTP・ゲームサーバーなど
VPN 拠点間VPN・リモートアクセスVPN
監視カメラ 外部から映像を確認
IP制限 クラウド・管理画面へのアクセス制御
リモートアクセス 社内PC・NASなどへの接続
複数IPの利用 複数サーバー・ネットワーク運用

一般家庭でも固定IPは必要?

一般的なインターネット利用だけであれば、 基本的に固定IPは必要ありません。

  • Webサイトを見る
  • YouTubeなどの動画を見る
  • SNSを利用する
  • オンラインショッピングをする
  • メールを利用する

これらの用途では動的IPで問題ありません。

一方で、自宅サーバー、NAS、VPN、監視カメラなどを利用する場合は、 一般家庭でも固定IPを利用するメリットがあります。

固定IPならポート開放できる?

固定IPを検討する人の中には、 「ポート開放したい」という目的を持つ方も多くいます。

特にIPv4 over IPv6の動的IPサービスでは、 IPv4アドレスを複数ユーザーで共有する仕組みによって 利用できるIPv4ポートに制約がある場合があります。

固定IPv4アドレスを利用できるサービスであれば、 このような動的IP側のポート利用制限を受けずに IPv4ポートを利用できます。

ただし、固定IPを契約しただけで自動的にポートが開放されるわけではありません。 ルーターのポート転送設定やファイアウォール設定は別途必要です。

v6プラスでも固定IPは使える?

v6プラスでも、 プロバイダが固定IPサービスを提供していれば 固定IPv4アドレスを利用できます。

シグナルでは、 フレッツ光ネクスト・フレッツ光クロス向けのv6プラスで 固定IPプランを提供しています。

シグナルの固定IP対応v6プラス

  • 固定IP 1個に対応
  • 固定IP 8個に対応
  • 固定IP 16個に対応
  • フレッツ光ネクスト対応
  • フレッツ光クロス対応

サーバー公開、VPN、監視カメラ、 IPアドレスによるアクセス制限など、 IPv4アドレスを固定したい用途で利用できます。

固定IPは1個・8個・16個のどれを選べばいい?

固定IPサービスには、 1個だけ利用するタイプと、 複数のIPアドレスをまとめて利用するタイプがあります。

IP数向いている用途
固定IP 1VPN、監視カメラ、IP制限、小規模サーバー
固定IP 8複数サーバー、複数サービスの公開、法人ネットワーク
固定IP 16複数サーバーを運用する企業・事業者

※実際に利用できるIPアドレス数やネットワーク構成は、契約サービスの仕様をご確認ください。

固定IPの取得方法

固定IPを利用する主な方法は次のとおりです。

1. インターネットプロバイダの固定IPサービスを利用する

最も一般的な方法です。 プロバイダが提供する固定IPプランやオプションを契約します。

インターネット回線そのものに固定IPが割り当てられるため、 サーバー公開やVPNなど幅広い用途で利用できます。

2. 固定IP付きVPNサービスを利用する

VPNサービスを経由して固定IPを利用する方法もあります。

SaaSへのアクセス元IP固定などには利用できますが、 自宅やオフィス内のサーバーをインターネットへ公開する用途とは 仕組みが異なるため注意が必要です。

3. 法人向けインターネットサービスを利用する

法人向け回線や専用インターネットサービスでは、 固定IPが標準またはオプションで提供される場合があります。

固定IPを選ぶときのポイント

固定IPサービスを比較するときは、 月額料金だけでなく次の点を確認しましょう。

  • 必要な固定IPアドレス数
  • 利用する回線への対応
  • IPv4 over IPv6への対応
  • 利用したいルーターへの対応
  • ポート利用制限の有無
  • 初期費用
  • 開通までの期間

特に固定IPを利用する場合は、 ルーターが利用する固定IPサービスに対応しているか 事前に確認することが重要です。

固定IPについてよくある質問

固定IPとグローバルIPは同じですか?

同じ意味ではありません。 グローバルIPはインターネット上で利用するIPアドレスのことで、 そのグローバルIPが変わらないものを固定グローバルIPと呼びます。

固定IPにすると通信速度は速くなりますか?

固定IPそのものに通信速度を高速化する効果はありません。 通信速度は回線、接続方式、プロバイダ設備、ルーターなどによって決まります。

固定IPなら必ずポート開放できますか?

固定IPv4アドレスを利用できるサービスでは、 動的IPv4の共有アドレスによるポート制限を避けられます。 ただし、実際に外部から通信させるにはルーターやファイアウォールの設定が必要です。

固定IPは個人でも契約できますか?

プロバイダによっては個人でも固定IPを契約できます。 サーバー、VPN、監視カメラなどを利用する個人ユーザーにも使われています。

固定IPはいくつ必要ですか?

VPNやIP制限などで1つのIPアドレスを固定するだけなら固定IP1で足りる場合が多いです。 複数サーバーや複数のグローバルIPが必要なネットワークでは固定IP8・16などを検討します。

まとめ|固定IPはサーバー・VPN・業務利用に便利

固定IPとは、インターネットへ接続するときに 同じIPアドレスを継続して利用できるサービスです。

  • 外部からサーバーや機器へ接続しやすい
  • VPNやリモートアクセスに利用できる
  • IPアドレスによるアクセス制限ができる
  • 監視カメラやNASへの外部アクセスにも使える
  • 一般的なWeb閲覧だけなら固定IPは基本的に不要
  • 固定IPでは適切なセキュリティ対策が重要

特にv6プラスなどIPv4 over IPv6サービスを利用しながら、 特定のIPv4ポートを自由に利用したい場合や、 IPアドレスを固定したい場合は、 固定IP対応サービスを検討するとよいでしょう。

サーバー・VPN・リモートアクセスに

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